
面白いもの
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北京酔い
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北京に一目惚れする人はあとを絶ちません。歴史の重さ・建物・町並み・緑の多さ・人間の温かさ・・などなど数え上げたらきりがありません。特に故同と言われている伝統的な住居が立ち並ぶ一角は、絵心のない私ですら、絵を描いてみたくなる素晴らしさです。日本人より、欧米系の人々にその関心は高いようで、故同をテーマにした各種英文の書籍類がいたるところで売られてます。
拝啓 北京にある事三日既に北京に惚れ込み候。僕東京に住む能はざるも北京に住まば本望なり・・・。
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美についてはしたたかなことで定評のあった芥川竜之介が、北京から室生犀星にあてた絵葉書の文面です。
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北京はさりげなく、まったく意識せずにその不思議な魔法のふところのなかに、訪れる人をやんわりと包み込み、酔わせてしまう魅力があります。感受性の強い方は御用心くださいませ。
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面白いもの
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中国人は器用です。有名な蘇州の両面刺繍や仙頭といった刺繍工芸品だけでなく、その辺で売られている些細なものまで、息を呑むほどのすばらしい技術を披露してくれています。
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天安門広場では、芸術品としか思えない立体三次元の凧揚げをしていたり、1元(16円)、2元で売られているがらくたのようなおもちゃも精巧な手作り品です。
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凧上げ
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さまざまな式典が行われる天安門広場には、空高く無数の凧がひるがえっています。良く見ると、それは立体的な構造になっており、日本やアメリカなどで見かける平面的な四角や三角の単純な凧とは趣が異なります。ラスト・エンペラーをご覧になった方は、エンペラーの弟、溥傑が兄のところへ遊びに来たときにお土産に持ってきたあの凧です。 さまざまな形があり、蝶だったり、鷲だったり、赤や黒の金魚だったり・・絶対ほしくなる逸品です。リールが付いているので、凧上げ初心者でも簡単に舞い上がらせることが出来ます。さすが中国の技術! 安いのに工夫がある。(でもどのくらい長く使えるものなのだろうか・・・)入手する場合は、広場で欲しそうな顔をして立っていると、その辺でうろうろしているおじさん・おばさんが寄ってきて売ってくれます。交渉力にもよりますが、ひとつ35元ぐらいから手に入ります。高くても構わない場合、たいていの観光地(故宮など)のお土産屋さんで購入できます。
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現地の子供たちは、数少ない歩道橋の上からも凧上げに興じています。
道端で見つけたもの
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食べ物の屋台以外にも、北京の至る所でさまざまなものを売っている人がいます。がらくたに近いものもあれば、目を引くおもしろいもの、アイディア商品などなど中国人のたくましさと知恵に感心させられます。
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材料費などほとんどかかっていない葉っぱでできた工芸品やら、簡単な材料でつくった髭の伸びる笛付き変装めがねなどなど、つい買いたい衝動にかられてしまうものが多々あります。日本でならお宝級の部類にはいる、今は入手不可能なレトロなおもちゃなど、幼少の頃を思い出させてくれもします。
笹(だと思いますが・・)で編んだチョウチョを売ってる人。
ほら!子供用のお面も”げーじつ”してますでしょ?
北京遊園地
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北京の遊園地なんて・・・と思ってるあなた! これが以外や以外、面白いんです。確かに最先端技術で操作されているディズニーランドとは違いますが、アイディアと楽しめる点では合格点です!ジェットコースターの仕掛けは大規模ですし、何といっても乗っている時間がめちゃくちゃに長いのです。一瞬で終わる、けちなどこかの国のジェットコースターとは大違い。終わった後の満足感はディズニーランド並みです。
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スリルですか?すぐに壊れてしまう中国製品を思えば、このジェットコースターだって・・・・・・・って想像してみてください。恐いでしょー? おっと・・・失言です。
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